BCGの歴史

BCGは、それまでの経営コンサルティング会社とは異なる斬新なアプローチで企業経営を支援するパイオニアとしてスタートしました。

組織が競争優位性を獲得し勝利をおさめるために必要な変革を実現できるよう支援する――これが創業以来一貫したBCGの存在意義です。1963年の創業以来、私たちはリーダーとその組織が持続的優位性を構築するお手伝いをしてきました。創業者のブルース・ヘンダーソンから受け継がれた、常に現状に挑戦する自立の精神が、50年以上にわたりBCGに、明らかになっていないことを探求して解決策をつくり出す勇気をもたらしてきました。

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ブルース・ヘンダーソンのアイデアとBCG Perspectives

BCGが「戦略」を専門分野に選んだときに、企業経営の果てしない革新に火がつけられました。創設当初から、ブルース・ヘンダーソンのアイデアに対する情熱はBCGのきわだった特徴でした。彼のアイデアと多くの論考から、彼が強い目的意識に駆られた、現状に挑戦するビジョナリー・リーダーであり、優れた思想家であり、行動の人であったことが伺えます。

1964年にヘンダーソンはコンサルティング・ファームの新たなマーケティング・アプローチを開発しました。それが、「Perspectives」(展望)と名付けられた、簡潔で刺激的な戦略に関する論考でした。BCGはこの論考シリーズを、読みやすく携行しやすい小型の冊子という形態で発行しました。経営幹部のコートのポケットにちょうどうまくおさまるサイズでした。創刊当初は、あまり読みやすくはない形の他の論文からアイデアを抽出して解説していました。しかし間もなく、ヘンダーソンと同僚たちは独自の新しいアイデアを提供するようになり、これらが多くの経営幹部から高い評価を得ました。「エクスペリエンス・カーブ(経験曲線)」、「プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス(PPM)」「タイムベース競争」などは、Perspectivesで発表されたBCGコンセプトの代表例です。

BCGが開発してきたこれらの画期的なアイデアは、ビジネスの教科書に採用され、市場でのBCGの評判を高めることにつながりました。そして、BCGが培ってきた中核的価値観が、BCGの今日までの進化に大きな役割を果たすとともに、日々の私たちの仕事の指針となっています。

インパクト

ブルース・ヘンダーソンがBCGを創設したとき、彼はこの組織がいつか世界を変えるかもしれないと想像しました。BCGのコンサルタントは、クライアントとの協働、戦略の策定・統合、固有の組織力学の理解を通じて、業界リーダー企業が変化する環境を認識してそれに対応し、新たな機会を活用し、競争優位性を獲得するお手伝いをしてきました。

BCGは本質的インサイトとそれを具体的行動につなげる能力により、組織の真の変化を推進して、ヘンダーソンのビジョンを実現しました。世の中におけるビジネスのやり方を変革しただけでなく、ゲームそのものを根本的に変えてきたのです。

進化の旅の内側

We have changed the whole nature of American business. And tomorrow we can change the world, too. — Bruce Henderson