デジタル戦略ロードマップ

BCGのデジタル戦略ロードマップ策定支援アプローチ

ほとんどのデジタルトランスフォーメーションはパフォーマンスの大幅な向上を目指して始まりますが、大半の企業はこうした願望を実現できずにいます。大枠の戦略の策定、イニシアティブやMVP（実用最小限の製品）の始動、組織全体への拡大展開という3つの主要な段階を経た後で、期待に達することができないという現実に直面するのです。このような失望は、デジタル戦略を最初に定義する際の甘さや見落としから生じることが少なくありません。

BCGのデジタル戦略モデルは、計画策定段階が必要なレベルの厳格さをもって進められるよう設計されています。それぞれのデジタル戦略ロードマップの支援はクライアントの状況に合わせてカスタマイズされ、次の5つの必須の成果物を生み出します。

1. デジタルビジョン。デジタルにより業界がどのように変化しているか。デジタルにより、どのような新たな商品・サービス、オペレーションモデル、ビジネスモデルが可能になるか。どのような新しい競合プレーヤーに力を与えるか。
2. 競争優位性の評価。 デジタルは競争優位性にどのような影響を与えているか。自社が優位なポジションにあるのはどこか。自社が不利なポジションにあるのはどこか。
3. デジタル機会への投資の優先順位リスト。どのデジタル機会が、価値創造の可能性に基づいたビジネス戦略、および思い・志、自社の組織能力に合致しているか。それらをどのような順序で推進すべきか。
4. ギャップ分析。 選択した機会に基づき、勝利をおさめるために組織能力や組織、システムのどのギャップを解消する必要があるか。
5. トランスフォーメーション・ロードマップ。 各プログラムのスケジュール、目標、説明責任はどのようなものか。その道のりの資金を賄うためにどのような施策が必要か。

これらの成果物が組み合わさって相互に支え合い、一貫したシステムを形成し、デジタル戦略を事業戦略に組み込むとともに、両者にしっかり結びついた実行を可能にします。