設備投資プロジェクト・マネジメント

私たちは、設備投資計画を事業のように扱い、最も重要な分野に資本を配分するよう、プロセスとガバナンスを確立します。つまり、大規模設備投資プロジェクトと、組織の戦略や目的との整合性を評価するということです。また、プロジェクトの利益が明確で、ビジネスケースが健全で、現在と今後のリスクが低減、軽減されている状態にするということです。加えて、最大の価値を創出する設備投資プロジェクトを優先順位付けするということも意味します。プロジェクトのポートフォリオを最適化することで、投資対効果を最大化します。

あらゆる設備投資計画の中心には、それを実現する人がいます。だからこそ、組織設計が、設備投資プロジェクト管理戦略の重要な要素になります。私たちは、大規模設備投資プロジェクトに必要な組織能力にアクセスし、組織が、必要なスキルを利用あるいは開発できるようにします。また、チーム組織モデル、組織能力サーベイ、キャパシティ計画を通じてクライアント企業の組織能力を構築するとともに、トレーニングや人材育成を通じて従業員の能力向上も支援します。

設備投資プロジェクト管理プロセスにスローガンがあるとすれば、「よりリーンに、より迅速に、より良く」ということです。私たちは、価値というレンズを通して、あらゆる設備投資計画を精査します。あらゆる段階、導入するそれぞれの機器・設備、実装するあらゆる種類のテクノロジーを、最も効果的な選択肢にするために、どのようにプロジェクトの設計を最適化できるでしょうか。その考え方は、金メッキをはがし、付加価値を全くあるいは殆どつけないプロジェクトの要素を排除するとともに、取り組みを加速させる道筋を洗い出すというものです。

大規模設備投資プロジェクトは、ダイナミックであり、複雑な要件、状況、リスクを伴います。BCGの設備投資プロジェクト管理のエキスパートは、現場にいます。それが、何が有効で何が有効でないかを評価し、ステークホルダー間のコラボレーションを促進し、あらゆる考え方や視点に必ず耳を傾けていくための、最善で唯一の方法だと考えているからです。それが、適切な時に、適切な方法で方向性を調整し、適切な結果を出すことができる、設備投資プロジェクト管理のアプローチなのです。

BCGの設備投資プロジェクト管理のエキスパートは、行き詰まったプロジェクトに乗り込んで問題を解決し、評価、価値の担保、組織能力構築などを通じて、プロジェクトを立て直します。スタート地点はさまざまかもしれませんが、焦点と目標は同一であり、設備投資の計画と実行を可能な限り効果的にすることです。遅延やコスト超過の根本原因を洗い出すことで、大規模設備投資プロジェクトを失望に終わらせず、成果を出せるように軌道修正することができます。

私たちは、大規模設備投資プロジェクトの成功に不可欠なデジタルロードマップを、組織レベルとプロジェクトレベルで定義します。私たちは、設備投資プロジェクト管理でクライアント組織に力を与えていますが、私たちに力を与えてくれるツールも数多くあります。BCGの設備投資プロジェクト管理のエキスパートは、デジタルのダッシュボード、評価、モデリング、時にはシチュエーションルームを利用しています。これらは、リスクや能力に照準を合わせ、リアルタイムで進捗を追跡し、時間やムダを削減する機会を特定する助けとなります。こうしたツールは、設備投資プロジェクト管理戦略に刺激を与え、その実行を加速するインサイトを提供します。これは、テクノロジーと人材を融合させて、並外れた成果を生み出すというBCGの核となる信条の1つに従ったものです。

大規模設備投資プロジェクトは、人や環境など周囲の世界に大きな影響を及ぼします。BCGの設備投資プロジェクト管理のエキスパートは、企業が、持続可能なプロジェクトを設計して、パリ協定や気候変動に関するその他の枠組みを順守し、社会的責任に関する自社の目標に向け前進できるよう支援します。私たちは、評価を実施し、炭素排出ベースラインを設定し、脱炭素化の計画や取り組みを進展させます。さらに、BCGは、企業の外にも目を向け、グリーンエネルギーによる大規模プロジェクトの開発やサステナビリティに向けたグローバルインフラの開発も支援します。