Quantis to join BCG - JP

BCG、サステナビリティを専門とするコンサルティング会社クアンティスを買収

持続可能なビジネスへの変革を加速

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【参考資料】

(本資料は、2022年9月15日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です)

  • BCGはクアンティスを買収し、気候変動・サステナビリティ領域に関する専門知識や変革を実現する能力をさらに強化する
  • クアンティスは現在、気候変動・生物多様性・水・土地・プラスチックのフットプリント[注1]に関して、「地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)[注2]」を考慮したオーダーメイドの戦略を開発・提供している
  • BCGとクアンティスは、事業推進にあたり自然環境も尊重される「新・地球経済」に向けて、世界規模の変革を共にリードしていく

経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、環境サステナビリティ領域の先駆的コンサルティング会社であるクアンティス(Quantis)を買収しました。クアンティスは、多くの世界的大企業に対し、持続可能なビジネスへの変革を支援してきました。

クアンティスは2006年の設立以来、主に欧州と米国を拠点とする環境専門家と企業変革のスペシャリスト250名以上を擁するまでに成長しました。同社は科学に基づく体系的なアプローチを導入し、地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)を超えずに事業を行うことを目指す持続可能なビジネスへの変革を加速させてきた実績があります。また、気候変動から生物多様性の損失、水不足、森林伐採、プラスチック汚染に至るまで、重大かつ多様な環境問題に対する革新的な解決策を推進していることでも知られています。クアンティスはBCG内の独立したビジネスユニットとして運営され、そのブランドとリーダーシップチームは引き続き維持される予定です。

BCGのCEO、クリストフ・シュヴァイツァーは次のようにコメントしています。「クアンティスとBCGが手を結ぶことは、クライアントが地球を守りながら持続可能な形で変革を行うための支援を強化するうえで、力強い第一歩となります。私がお話しさせていただいているCEOの多くが行動を起こしたいと望んでおり、クアンティスのチームが提供するような、複雑な問題を解決する深い専門知識を求めています。実績と情熱に溢れたチームをBCGに迎えることができ、誇りに思います」

クアンティスのCEO、Dimitri Caudrelierは次のようにコメントしています。「BCGの幅広い業界に対する知見と変革を実現する能力を、クアンティスの深い科学的専門知識とサステナビリティに関する確固たる実績と組み合わせることで、従来型のビジネスを、自然環境も尊重するビジネスへと大きな力で推し進めることができるでしょう。地球にとってのリスクは、これまでにないほど大きくなっています。BCGへの参画により、『新・地球経済』というビジョンの実現に向けて、私たちは極めて重要な飛躍を遂げることができます。また、クアンティスの社員が自身の影響力を高め、プロフェッショナルとして成長する機会を創出することにもなり、大変うれしく思っています。BCGと力を合わせることで、クアンティスが設立以来、揺らぐことなく取り組んできた科学に基づく持続可能なビジネスの変革を、より迅速に進めることができるでしょう」

また、BCGのCEO、クリストフ・シュヴァイツァーは次のようにも述べています。「環境問題がますます深刻化するなか、私たちは気候変動・サステナビリティ領域のマーケットリーダーとして大胆な投資を続けています。クアンティス買収に加え、今後数年間でさらに数千人の気候変動・サステナビリティの専門家を採用し、パートナーのネットワークを拡大し続ける予定です」

BCGは、11月にエジプトで開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の唯一のコンサルティング・パートナーを務めます。企業や政府、国際機関の気候変動・サステナビリティへの取り組みを加速する支援を通じ、多岐にわたる経験のなかで培ってきた分析能力や産業へのインサイトを提供します。BCGは、世界経済フォーラム、国連気候変動ハイレベルチャンピオン、歴代COP議長国、SBTi(Science Based Targets initiative)、CDP、ブレークスルー・エナジー・カタリスト、ファースト・ムーバーズ・コアリションとのパートナーシップを通じ、長年にわたって気候問題に取り組んでおり、COP27の支援もその一環となります。

[注1] 製品のライフサイクル全体での排出量・消費量・使用量やその影響。カーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)やウォーターフットプリント(直接・間接的に消費・汚染された水の量)等。
[注2] 気候変動、生物圏の一体性、土地利用の変化、生物地球科学的循環、淡水(土壌水)利用といった主な項目にわたり、人間が安全に存在できる活動範囲や限界点を定義するために、ストックホルム・レジリエンス・センターによって開発された概念。

■ 日本における担当者

丹羽 恵久 マネージング・ディレクター & パートナー
BCG気候変動・サステナビリティグループ、パブリックセクターグループの日本リーダー。BCGハイテク・メディア・通信グループ、社会貢献グループ、および組織・人材グループのコアメンバー。慶應義塾大学経済学部卒業。国際協力銀行、欧州系コンサルティングファームを経て現在に至る。

■ クアンティス(Quantis)について

クアンティスは、環境に関する重要な課題の解決方法を先駆的に開発する、サステナビリティを専門としたグローバル・コンサルティング会社です。環境負荷の低減に真剣に取り組み、将来にわたるビジネスの発展、「新・地球経済」における繁栄を目指すリーダー企業・組織とパートナーシップを結んでいます。クアンティスは、環境に関する深い専門知識、戦略的なビジネスの知見、企業変革のスキルを組み合わせた独自のアプローチで、組織がレジリエンス(強靭性)を高め、イノベーションを実現し、パフォーマンスを最適化しながら、地球の環境容量に見合った政策や慣習、ビジネスモデルを形成できるよう支援しています。
米国、フランス、スイス、ドイツ、イタリアにオフィスを構え、世界中にクライアントを持つクアンティスは、持続可能なビジネスへの変革を地球規模で推進するうえで、重要なパートナーです。
www.quantis.com 

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 井上・福井・天艸
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail:press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。