BCGはデジタル組織を統合し、テクノロジーとデジタルの専門家集団「BCG X(エックス)」を立ち上げ、DX支援体制を強化
【参考資料】
(本資料は、2022年12月1日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です)
ボストン発、2022年12月1日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、世界13カ国、DXを推進する幅広い業種の経営層約2,700名を対象に、DXの取り組み状況に関する調査「Mind the Tech Gap」(以下、調査)を実施しました。調査によると、94%の企業がDXによって実質的な成果を早期に実現したいと期待を寄せており、半数以上の企業が、世界経済の厳しい状況にもかかわらずDXへの投資を増やす予定であることが明らかになりました。しかしBCGが行った別の調査では、大半のDXにおいて目標が達成されていないこともわかっています。
7割超の企業がDXをめぐり、パートナーやベンダーに関する悩みを抱える
調査では、2023年にDXへの支出を前年よりも増やすと計画している企業が60%にのぼること、また、DXの目的として今後投資する上位2分野は「ビジネスモデルの変革」「サステナビリティ」であることが明らかになりました。
BCGのCEO、クリストフ・シュヴァイツァーは「CEOの多くは、大規模なDXを通じて事業戦略を遂行するという課題に取り組んでいます。BCGはデジタル組織を再編して約3,000人からなるテクノロジーやデジタルを駆使したビジネス、およびプロダクトビルディングを担う専門家集団『BCG X』を立ち上げ、今後さらに拡充していきます。BCG Xは、BCGの産業や経営機能への深い専門知識に基づいてイノベーションの拡大を加速させ、DXをエンドツーエンドで成功に導くことを可能にします」とコメントしています。
さらに調査では、テクノロジーパートナーやベンダーとのエコシステムに関して、企業が抱える懸念や悩みも明らかになりました。ベンダー間の煩雑な調整(~84%)、画一的なソリューション(~74%)、DXの各ステップ間の優先順位付けへの支援不足(~68%)などが挙げられています。BCG Xのグローバルリーダーに就任したSylvain Durantonは、「今回の調査で明らかになったのは、ほとんどの企業がDXを通じた収益向上に困難を感じていること、そしてテクノロジーパートナーやベンダーに関する悩みを抱えていることです。BCG Xは、 BCGを構成する不可欠な組織として、BCGのテクノロジーやデジタルに関する組織能力を結集し、そうした問題を解決していきます」とコメントしています。
テクノロジーやデジタルを駆使する「BCG X」とBCGの知見を組み合わせてDXを加速
前述したクライアントの悩みに対応するため、BCG はBCGデジタルベンチャーズと既存のデジタル組織を統合し、「BCG X」を発足させました。BCGが持つ顧客企業の事業戦略や産業に関する深い専門知識と、DXの加速やテクノロジーとビジネスにおけるイノベーションの促進、AIとアドバンスト・アナリティクスを用いたソリューションの拡大展開などを実現するBCG Xの能力を組み合わせることにより、独自の方法論をクライアントに提供します。それは、コンサルタントやテクノロジーベンダー単体では達成できないものです。BCGとBCG Xは共に、テクノロジーやデジタルを活用したビジネスの構築を野心的、かつ大規模に実現していきます。
BCGの最高マーケティング責任者(CMO)で、大規模なデジタルGo-to-Market変革のエキスパートであるJessica Apothekerは次のようにコメントしています。「BCG Xという呼称は、クライアントのテクノロジーチームの『乗数』として機能することを表しています。AI、ソフトウエアエンジニアリング、デジタルグロース、ディープテック、グリーンテックの分野における優れた人材をBCG全体から結集させ、密接に協働するのです」
BCG Xには、次のような組織能力があります。
■ 調査レポート
「Mind the Tech Gap」
■ 日本における担当者
ロマン・ド・ロービエ (Romain de Laubier)マネージング・ディレクター & パートナー
BCG Xアジア・パシフィック地区リーダー兼北東アジア地区の共同リーダー
BCG産業財グループのグローバルリーダーシップチーム、およびコーポレートファイナンス&ストラテジーグループのコアメンバー。パリ第9大学経済学部卒業。HEC経営大学院修了。米国の投資銀行、BCGパリ・オフィスを経て、2019年1月よりBCG東京オフィス勤務。
平井 陽一朗 マネージング・ディレクター & パートナー
BCG X北東アジア地区の共同リーダー。
東京大学経済学部卒業。三菱商事株式会社を経てBCGに入社。その後、ウォルト・ディズニー・ジャパン、オリコンCOO(最高執行責任者)、ザッパラス社長兼CEO(最高経営責任者)を経てBCGに再入社。
豊島 一清 マネージング・ディレクター & パートナー
BCG X北東アジア地区の共同リーダー。
BCGテクノロジーアドバンテッジグループ、ハイテク・メディア・通信グループのコアメンバー。東京理科大学理工学部卒業、同大学大学院理工学研究科修了。グローバルコンサルティングファーム、VCファンド、日本アイ・ビー・エム株式会社を経て現在に至る。
■BCG X(エックス)について
BCG Xは、テクノロジーやデジタルを駆使したビジネス、およびプロダクトビルディングを担う、BCGの専門家集団です。
BCG Xは、BCGの産業や経営機能に対する深い専門知識を活用しつつ、高度な技術的知識と意欲的な起業家精神を結集して、企業の大規模なイノベーションの実現を支援します。
BCG Xは、80を超える都市に約3,000人のテクノロジスト、データサイエンティスト、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネジャー、アントレプレナーを擁し、世界で最も重要な課題と機会に対応するプラットフォームとソフトウエアを構築・設計しています。
私たちのエンドツーエンドのグローバルチームは、既存の産業・機能別プラクティスの枠を超え、クライアントと密接に連携しながら、新しい可能性を切り拓いていきます。私たちは、大胆でディスラプティブ(破壊的)な未来の製品、サービス、ビジネスをともに創り上げていきます。
■ 本件に関するお問い合わせ
ボストン コンサルティング グループ マーケティング 井上・福井・天艸
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com
BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。
BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。
日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。