【参考資料】
(本資料は、2023年9月13日にフランスで発表されたプレスリリースの抄訳です)
パリ発、2023年9月13日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、エンドツーエンドのサステナビリティマネジメント・ソリューションを提供するCO2 AIがパリを本拠とする独立企業としてスピンオフ(分離・独立)することをお知らせします。同社は米国の他、ドイツ、オランダ、スペイン等の欧州各地で事業を展開していきます。BCGが2020年に開発したCO2 AIは、これまで多くの世界的大企業がネットゼロ目標を達成する過程を支援し、大規模な脱炭素化に貢献してきました。同社は今後も業界トップのソフトウェア・ソリューションであるCO2 AIの可能性を最大限に引き出すことに注力していきます。
BCGによるこれまでの投資に加え、CO2 AIはUnusual Ventures(米国)とPartech(欧州)の両ベンチャーキャピタルからの1,200万ドルの資金調達ラウンドを完了しました。この資金調達により、同社は欧州、北米でさらに事業を拡大することが可能になりました。BCGは引き続き、同社の株主および戦略的パートナーであり、BCG会長のリッチ・レッサーがCO2 AIの取締役を務めます。
同社のCEOは、BCGでCO2 AIの開発を率いてきたCharlotte Degotが務めます。「私たちの最新の炭素排出量調査では、二酸化炭素の排出量を十分に測定している企業は全体の10%にとどまり、削減を達成している企業はわずか1%であることが分かりました。今後数年間で、より多くの企業が排出量を管理する抜本的な対策を講じる必要に迫られるため、この割合は劇的に上昇するでしょう。しかし、信頼できるデータ、着実な行動計画、大規模な脱炭素化を可能にするツールが不足しているため、企業は排出量などを報告する段階で行き詰っています。測定が不正確であるがゆえに、達成が困難な目標を掲げてしまいつつあります」
CO2 AIと協働することで、大企業は次のことが可能になります。
CO2 AIはすでに環境情報開示システムを運営する国際非営利団体CDPと独自のパートナーシップを結び、新たな「Product Ecosystem」(注1)を構築しています。これにより、企業が製品レベルの排出データを作成するうえでサプライヤーとのシームレスな連携が可能になり、スコープ3の排出量を大規模に測定、管理、削減できるようになります。
CO2 AIは3億トン以上の二酸化炭素排出を管理してきた実績があり、サステナビリティ・ソフトウェア領域を牽引すべく、明確な計画に基づき著しい成長を遂げてきました。同社のサービスは世界各国で、消費財、製造、小売り、石油・天然ガスといった幅広い業界の企業に導入されています。
注1:製品ごとのサステナビリティデータを企業間で共有できるプラットフォーム
■ 日本における担当者
ロマン・ド・ロービエ マネージング・ディレクター & シニア・パートナー
BCG Xアジア・パシフィック地区リーダー兼北東アジア地区の共同リーダー。BCG産業財グループのグローバルリーダーシップチーム、およびコーポレートファイナンス&ストラテジーグループのコアメンバー。
パリ第9大学経済学部卒業。HEC経営大学院修了。米国の投資銀行、BCGパリ・オフィスを経て現在に至る。
丹羽 恵久 マネージング・ディレクター & シニア・パートナー
BCG気候変動・サステナビリティグループ、パブリックセクターグループの日本リーダー。テクノロジー・メディア・通信グループ、社会貢献グループ、および組織・人材グループのコアメンバー。
慶應義塾大学経済学部卒業。国際協力銀行、欧州系コンサルティングファームを経て現在に至る。
渡辺 英徳 パートナー
BCGエネルギーグループ、産業財・自動車グループのコアメンバー。
東京大学理学部卒業。同大学大学院理学系研究科物理学専攻理学博士。慶応義塾大学理工学部数理科学科で特別研究助教として勤務した後、グローバルコンサルティングファームを経て現在に至る。
■ 本件に関するお問い合わせ
ボストン コンサルティング グループ マーケティング 小川・小田切
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com
BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。
BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。
日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。