BCG X Up24

機械学習とAI(人工知能)で、地理空間データへのアクセスを拓く

どのようにBCGはBCG Xとともに、エアバスの衛星画像やアルゴリズム処理のオープンマーケットプレイス開発を支援したか

地理空間データは、地球のあらゆる場所からインサイトを発見する助けになりますが、入手するのは容易ではありません。UP42は、単一の拡張可能なプラットフォーム上で、高品質衛星画像、地理空間データ、アナリティクスなどのさまざまなソースを組み合わせて、あらゆる規模の組織が、こうしたインサイトの力を活用できるよう支援します。

BCG Xの新事業構築部門(旧BCG Digital Ventures)は、エアバスの新規事業には、地理空間の開発や事業化を促進するために、将来トレンド予測が必要だと考えました。UP42は、直接的な顧客とのリレーションではなく、セルフサービスAPIアクセスを提供するように構築されました。ピクセルを売るのではなく、インサイトを売るのです。このアイデアは、オフラインオペレーションを迂回し、クラウドを活用して、クローズド・エコシステムを諦めてオープンなマーケットプレイスを選ぶというものでした。

UP42は、開発者向けのオープンプラットフォームで、一カ所で地理空間プロジェクトの構築、運営、スケーリングができるようにします。衛星やドローンの高解像度画像、IoTデータに加え、あらゆるデータをめぐる取り組みに必要なアルゴリズムが集約されています。地理空間AI、データ、処理アルゴリズムのマーケットプレイスとして機能します。小規模なスタートアップ企業から、さまざまな業界の大企業のアナリティクス部門まで、開発者やデータサイエンティストは、このプラットフォームを利用して、売上や利益の拡大につながる価値の高いインサイトを得られます。

UP42の55超のデータブロックと75超のアルゴリズムは、AIや機械学習をサポートし、前年比100%の売上成長を達成するのに役立ちました。このプラットフォームのデータソースとアルゴリズムは、地理空間AI、データ、アルゴリズムの分野における、世界有数のプロバイダーから得ています。

BCGの役割

2019年1月に、BCGの事業構築AIDevOps産業財のエキスパートは、エアバスと協働して、ロングテールな地理空間データ市場のニーズに応えるという戦略を、新事業につなげました。BCG Xは、8週間におよぶスプリントを実施し、コンセプトを検証し、定義しました。これには、当初のコンセプトを定義し、プラットフォーム開発の基本に焦点を絞るための、2社の共創パートナーとの集中的作業も含まれていました。2019年3月には、中核プラットフォームや機能をさらに構築し、共創パートナーが5~10社加わりました。プラットフォームの立ち上げに備えて、追加データと処理ブロックが追加され、最初の従業員とリーダーシップチームによる新しい企業がベルリンで創設されました。最終的には、共創からセルフサービスモードに移行して、プラットフォームを公開したことで、2019年5月から、開発者たちが自分自身でソリューションを構築できるようになりました。

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>100%


前年比収益成長

55+


データブロック

75+


AI(人工知能)/ML(機械学習)処理アルゴリズム

90+


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BCG Xとは

BCG X――BCGのテクノロジーとデジタル、デザインの専門家集団――は、大胆な新しいプロダクト、サービス、ビジネスの構築により、現在を建設的に破壊し、将来をつくり出します。

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